目標
初級2クラス「バンクパターン」での目標は落差の少ないコブの入口から入口をつないでコブの中での連続ターンを行う事です。
初級1クラスとの違いは、初級1クラスは停止に時間を割くのに対して、初級2クラスは最初から連続した練習を行っていきます。もちろん、途中に停止の確認や、基本姿勢の確認など盛り込んでいってOKです。
※レッスン前に参加者皆さんで目標の共有を忘れずに行うこと。
レッスン一連の流れの例
初級1と同様、シュテムターンや回転を使って、伸身抜重を用いた連続ターンに移行していっても良いですし、ピボット操作の練習から入り、コブの出口を横に通過してからピボットの連続に移行しても良い。2日連続での参加者がいる場合は、使い分けてもOKです。
初級2クラスでも、実質お客様のレベルが初級1(正確に止まれない)の場合はよくあるパターンです。その場合は、無理に初級2の内容を進めるのではなく、初級1の内容に切り替えて対応します。その中で特に初級1に入ったことのあるリピーター様がいる場合は、ドリルの変更などで工夫して新たな課題も与えるようにします。
例1)ピボット操作を使って滑るパターン
※ピボット操作自体の練習を行った後、コブの出口を通過したあとのピボット操作でのバンクターンに応用していきます。
例2)シュテムターンを使って連続ターンへ持っていく例
例2)回転を使って滑っていく例
※可能なら回転を使って連続するところから逆ひねりの強化をして、より実践的な練習に発展させていく。
強化ポイントやドリル
バンクパターンで連続ターンするために重要となるのは外足荷重の強化です。
・外足荷重の強化
・逆ひねりの強化
・回旋の強化
・前後バランス(基本姿勢)の強化
▼ウェイトシフトは、外足荷重の強化と、ブーツが腰の下にある状態で回旋することにも役立つ重要なドリルです。かかと荷重では動けないため、前後バランスの強化と外足荷重が同時に鍛えられます。ターンの質は別として、安定してコブを連続するための土台となる練習です。
▼内足抜重はベーシックなトレーニングですが、浮かせた内スキーのトップは雪面についていることで、外足荷重とともに前後バランスも強化できます。
▼フットコンテイメント(ブーツを引く練習)は、切り替えし時に腰の下にブーツがある状態で始動するためのトレーニングになります。切り替えし時にスキーに置き去りにされてしまう場合に取り入れたいドリルです。
初級1で例を上げた以下のドリルも適宜盛り込んでいきます。
▼谷足荷重の強化「ハンズオンニー」
▼ブーツを触る
▼ホッキーストップでは、コブにぶつかる時の姿勢に必要な要素(回旋、谷足荷重、外向傾姿勢など)を身につけることができます。
動画と写真撮影
レッスン中、最低1本は動画撮影と写真撮影を行います。撮影した動画は、当日中に各校担当者に簡単なレポートとともに提出をお願いします。
各校担当者が、参加者にまとめて動画と本日のおさらいを参加者にメール送信します。
写真は集合写真だけに限らずレッスン中の雰囲気の伝わるものも。
【※重要】レッスンの終え方
本日の内容の簡単なおさらいをし、○○さんは今日はこれができました。次回はこの部分を強化していきましょう!(さらにステップアップ)〇〇さんの課題はこの部分です。このドリルを繰り返してもらうのと、次回また一緒に練習しましょう。(前向きな声がけ)といったように、今日の収穫や課題を明確にするとともに、未来志向によって「また練習したい」という気持ちを持ってもらうことで次回への参加を促します。
次回への促しは強制したくないので、言い回しが難しいですが、必ず言うようにしましょう。言って相手が「押し売りされた」と思われるリスクより、言わずに「あ、先生は私にもう来てほしくないんだ・・」と思われるリスクの方が大きいと考えます。