
GP初級2:ピボット操作
担当:清水
【切替の土台!ピボット操作】
本日は、コブ滑りの「心臓部」とも言えるピボット操作を徹底トレーニングしました。
ピボットとは、自分自身を回転軸(ピボット)とし、狭いスペースでスキーの向きを変える技術です。今回は、その操作を成功させるための最強の構えを中心に振り返ります。
【動き出す前の「足場」と「ゲッツ!」】
ピボット操作を成功させるには、まず「いつでも動ける姿勢」で立っている必要があります。
* 直滑降時の足場: 身体の力を抜き、足首・膝・股関節を柔らかく使って、足首に自分の重さがしっかり乗っていることを確認しましょう。
* 前傾:背中を丸めずに胸を張り気味にリラックスして前方を見ていれば充分です。股関節のみを曲げるお辞儀をする運動はNGです。ステップアップしていく中で障害となります。
* 前圧:脱力して脚の三関節が曲って重さが乗っていれば、ブーツの前ベラに脛が当たってプレッシャーを感じられるはずです。
* 基本の構え: 肩幅より少し広めに腕を広げて肘を外側へ向けてゴーグルの視界の下端に自分の拳が見える位置にキープ。そして指差して「ゲッツ!」です!これが安定のベース姿勢です。
【スライド姿勢の極意「構え」】
ピボットで向きを変えた後、あるいはスライド中には、瞬時に「前傾外向」の構えを作る必要があります。ここで登場するのが「マイク&ゲッツ!」です。
* 上体の捻り:両肩を水平にして胸を斜面下へ向けます。下半身と上体が捻じられた状態を作ります。両腕は「ゲッツ」のままです。谷スキーに荷重です。
* マイク: 谷側の手のストックグリップを、顔や胸の前に持っていきます。まるでマイクを持って歌うような位置です。
* 目線とリング: ストックのリングを進行方向(目標)へ向け、顎を上げて目線をその先に捉えます。
* ゲッツ!: 山側の手は「ゲッツ!」のポーズで安定させ、山肩や上体を谷側へひねり込みます。
* 前後差の活用: スキーに自然な前後差を作ることで、腰の向きが外を向きやすくなり、より強力な「マイク&ゲッツ!」が完成します。
【ひねり解放とピボットの連動】
「マイク&ゲッツ!」で上体をひねり込んだ状態は、いわば「引き絞られた弓」です。 ピボットの瞬間、その溜まったパワーを「ひねり解放」として一気に解き放ちます。
* 伸身抜重: 脚を伸ばす(伸び上がる)ことでエッジを解放し、オートマチックに滑走面がフラットになり、ひねりの戻る力でトップがフォールラインへ落ちて行きます。コツは山足の膝頭を置いたストックの方向へ向けながら伸ばすと「山足ピボット」になります。自然な回旋となります。フットコンティメントでブーツを引く様にすると回旋力を強化できました。
▼山足ピボット
▼フットコンテイメント
* 上下動:直滑降時の時はブーツの前傾角度以上には足首は曲がりませんので、「下」には限界がありましたね。お尻を落として後傾になるのは論外です。捻られた「マイク&ゲッツ!」のシルエットではどれだけ低くなっても大丈夫です!膝が胸に付いてしまうくらい「下」の姿勢を体験しました。脚を伸ばす「上」の時は足首の緊張感をキープしたまま膝裏を伸ばす意識を持ちましょう。
* 素早いセット: スキーの向きが変わったら、間髪入れずに反対側の「マイク&ゲッツ!」をセット。この「切り替わったら即・構え!」のスピードが、連続したコブ滑りの安定感を生みます。マイクを構えて行くときに前傾を強化して肩を斜め前へ傾けながら出していく様にすると、重さを乗せた回旋となり(荷重回旋)縦スライドに繋がって総合的に滑りの安定度が高まります。曲げ切替の「うーピボット」の初歩となります。
▼うーピボット
【コブでの実践】
一コブ停止でコブ裏と出口でこの「マイク&ゲッツ!」を完成させることを目標にしました。 出口で止まるだけではなく、次のコブへ落ちていく準備として「ストックを突く位置へマイクを向けておく」事が重要です。ストックは「突く」から「置く」に意識が変化してくると上下動ができている証拠となります。
ストックリングを置く位置は構えたマイクの先であり、斜面下であり、重心が移動して行く方向です。迷うことはありません。この意識を持つだけで、ピボット操作は驚くほどスムーズになります。
【姿勢が操作を助けてくれる】
ピボット操作は、足元の技術だけではありません。 「ゲッツ!」で安定し、「マイク」で方向を指し示す。 この上半身のリードがあるからこそ、下半身はリラックスして、狭いコブの中でもクルっとスキーを回すことができるのです。
難しい局面ほど、この「マイク&ゲッツ!」を思い出してください。形(シルエット)が整えば、滑りは自ずと安定します。
今日のレッスンで、ピボット操作をした時にスキーがスッと回りやすくなった感覚はありましたか? そのご感想をぜひH.Pへお寄せください。
言語化することで理解が深まり、しっかりと自分の「技」として定着するかもしれませんよ♪ 「姿勢が導いてくれた」足元の感覚を大切に、次回も一緒にレベルアップしていきましょう!
本日はありがとうございました。
この「マイク&ゲッツ!」の姿勢から、斜め前に進み続ける「縦スライド」へと繋げてみませんか?
次のご予約をお待ちしております!
また、パラレルスタンスでクルッと回りたい方のご予約もお待ちしております♪
清水
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