縦スライドを身につけると谷回りでブレーキが効く!2026/1/24鷲ヶ岳コブレッスンレポート

GP初級2コブの基本(2)縦スライド
担当:清水

コブ滑走において非常に重要、かつ最も高い壁の一つである「縦スライド」をテーマに練習しました。

大雪で膝上の新雪の中、埋まりながらも頑張っていただきました♪

なぜ「縦スライド」がコブ攻略の鍵なのか

 スキーの角度が斜面下(フォールライン)に対して45度以下の状態を「縦スライド」と定義しています。なぜ「45度」なのか。それは、オーソドックスなコブの溝が大体45度の角度で構成されているからです。46度以上のアングルは横スライドとなります。急斜面になればなるほど溝は横へ向いて行きます。

 この角度45度以下の縦スライドを身につけると、次のコブへ落下して行く谷回りでブレーキがかけられます。ですので滑れるコブの種類が格段に増えます。特に溝が深いコブや、春先の縦長コブや、タイトなピッチのコブでも、スキーを溝の角度に合わせて「縦に」通せるようになるため、楽に攻略できるようになります。

「止まる」から「連続して滑る」世界へ

 縦スライドは、これまでの横スライドで1コブ停止していたズルドンとは異なり、「完全には止まらない」動きです。そのため、低速から中速を維持した「等速(Elegant)」で連続して滑ることが目標となります。

 恐怖心があるかもしれませんが、それを制御するのが、今日練習した「ウエイトシフト」と「スライドポジション」です。

 縦スライドだけで滑るのではなく、縦スライドから横スライドへと繋がって行くイメージを持っていただくと恐怖心は克服出来ると思います。
 

縦スライドが「弱ブレーキ」なら横スライドが「強ブレーキ」と言えるでしょう。

正しいポジションが「ズレ」を作る

 縦スライドで最も多い失敗は、スキーに置いていかれて「後傾」になることです。これを防ぐために、以下のポイントを意識し続けてください。

* おへそや足元(ブーツ)を前に出さない: スキーが走る分、自分も前に進む(スキーについて行く)意識が必要です。腰の下にブーツが常にある状態。

* 胸を空に向けない: 上体が起きると、雪面コンタクトが失われます。骨盤を立てると足首の緊張感を得て股関節も曲がり、上体が起きません。

* パラレルスタンス:腰幅以下のパラレルスタンスで両足同調操作を目指しましょう。理想は密脚です。ハの字は卒業です。

* 深い前傾姿勢: 常に斜面下方向へ重心を移動させ続け前圧をキープする事が、安定したスライドを生みます。「スキートップのエッジが効いてスライドでスピードを抑えられるポジション」こそが、縦スライドの真髄です。

* 脱力して足首の上に重さを乗せ続ける:外向姿勢をとって脱力すれば脚が自然に曲がり低い姿勢(小さく)が取れます。そこから脚を伸ばして高い姿勢(大きく)になった時も、スネの前圧が抜けないように足首の緊張感をキープしましょう。
☆これら全部のポイントが縦スライドに必要な「足場」を作る事にもつながります。


前傾外向とひねり

 縦スライドを成功させるためには、「前傾+ひねり」で作られた前傾外向姿勢が不可欠です。

* スキーの回旋コントロール: スキーを回しすぎるとテールが落ちて横スライドになり、溝の壁にぶつかってしまいます。逆に回さなすぎるとトップが刺さってしまいます。

* イナズマプルークと半制動: テールの位置をトップより高い位置(山側)に保ち、スキーの幅と同じ幅のスライド跡を平行に残すイメージで左右へジグザグに滑りましょう。丸い弧のターンの意識はありません。

* ひねり解放でピボット: 脚の曲げ伸ばしでの上下動を大きく行う事で足裏(滑走面)がオートマチックにフラットになる感覚を忘れないでください。

 ☆常に「斜め45度以下」の方向を目標として意識し続けることが、落下系のライン取りを実現する近道です。ウォール方向でも意識は同じです。

強力なウエイトシフトと切替

 足首を支点にして、前後左右へのウエイトシフトを行いました。正に3Dでウエイトをコントロールしてスライド出来るポジションを探りました。

 この時の足裏感覚やエッジコントロールが、縦スライドで落下して行く(次のコブへエントリーして行く)時のエンジンとなります。

・より早く次の谷足へウエイトシフトしてスキーが雪面を捉えられる…

・出口の先の急斜面で素早く制動(ブレーキ)をかけていく…

…時が縦スライドが必要になる場面です。スキートップにしっかり重さが乗せられるポジションへウエイトシフトし続ける必要がありましたね。リードチェンジで山足にウエイトシフトしてターンや山足ピボットをして感覚を掴んでいただきました。

ピボットは縦スライドの始まりでありスタートポイントとも言えます。

ここまでのキーワードは… 「マイク&ゲッツ!」と「両足同調操作」でカッコ良く♪♪

今後のステップアップ

 縦スライドの習得には時間がかかります。一朝一夕で身につくものではありません。しかし、これを習得しなければ、いずれコブの上達は「頭打ち」になってしまいます。

 今日、皆さんが「難しい!」「悔しい!」と思いながらも笑顔でトライしてくださったこと、それが何よりの才能です。その「難しさを楽しむ心」がある限り、必ず縦スライドは皆さんのものになります。実は本日の深い新雪バーンでは、自然に皆さん縦スライドしていました!w

 私たちは、皆さんが飽きることなく、諦めることなく、この「縦の世界」を更にマスターできるよう、何度でも、何パターンものレッスンを用意して全力でサポートします。

 今日できた「一瞬の縦スライドの感覚」を忘れないでください。その小さな一歩が、いずれ急斜面の深コブやアイスバーンの硬いコブや春の縦コブを、エレガントに、ダイレクトに突き抜ける力へと変わります。

 今日の練習で、どの練習が一番「縦スライド」を感じられましたか? その感覚を掘り下げることで上達カリキュラムが見えてきます。ぜひ、ホームページでご感想をお寄せください!

本日はありがとうございました!

 また次回のレッスンで皆さんの滑りを見られることを楽しみにしています!

そして、難しさを楽しみたい方もご予約をお待ちしております♪

清水

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清水太志

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