ピボット操作は「コブを支配する魔法の杖」2026/2/1鷲ヶ岳コブレッスンレポート

GP初級2ピボット操作
担当:清水

あらゆるコブ滑りの「土台」であり、切替の最重要テーマ「ピボット操作」を徹底的に練習しました。

コブ攻略において、なぜこの地味な練習が「最強の近道」なのか。今日お伝えした核心部分を振り返ります。

☆ピボット操作は「コブを支配する魔法の杖」

 ピボットとは、一言で言えば「回転軸(軸足)を作った上でのスキーの回旋操作」での方向転換です。 目標は、「密脚で、縦3m以内のわずかなスペースで、スムーズに切り替す」こと。これができると、狭いコブでも、ラインを外さずにコントロールできるようになります。

多くのスキーヤーがスピードに頼って操作を誤魔化してしまいますが、今日は「低速(Safety)」にこだわり、誤魔化しのきかない状況で真の操作力を磨きました。

☆ 「止まる姿勢」が「動く姿勢」を決める

 ピボット操作を始める前に、まず徹底したのが「止まる時の足場作り」です。

* 前後差の消し込み: 止まった時にスキーに前後差があると、次の外足への乗り換えが遅れて足がバラバラになります。(小プルークになってしまう)板を収めるように密脚を目指しましょう。

* 脱力した結果が谷足荷重:脱力する事で身体の重さが乗って脚が曲がり低い姿勢になれます。力を入れる行為は脚を突っ張る事に繋がります。足の関節を曲げる運動に力(りきみ)は必要ありません。

* 逆ひねりの完成: 停止した瞬間に、目線と胸が谷側を向く「逆ひねり」が効いている「構え」を作る「マイク&ゲッツ!」この「整った停止姿勢」ができて初めて、捻れて溜まったパワーを解放する「スムーズな切り替え」が可能になります。


☆「ひねり解放」による自動的な落下誘導

 ピボット操作の真髄は、自力で無理やり板を回すことではなく、溜まった「ひねり」(捻れ)を解くことでスキーをフォールラインへ落とし込むことにあります。(スキーのトップが落下していく様に回る)

* 伸身抜重: 初級段階では、伸び上がる抜重を利用してエッジを解放します。捻られた上体の胸の向きへ膝頭を向けながら脚を伸ばして行きます。オートマティックに足裏(スキー滑走面)が斜面とフラットになり回転スライドして行きます。

* ストックゲートドリル:ダブルストックで体を支えて、フットコンティメントでスキートップを落とした練習「ストックゲートドリル」を思い出してください。あの感覚がピボットの原点です。トップを谷ストックに巻き付けるように、連続で行う練習もしました。


☆コブの起伏を「利用」する

 後半では、あえてコブのラインを無視して、様々な起伏の頂点でピボットを試しました。

* トップを浮かせる: コブの頂点などでトップが浮いた状態から下がる瞬間は摩擦がゼロになり、スキーを最も楽に回せる「チャンスタイム」です。

* 踵支点の操作: 前傾を維持しながらも、つま先が空中に出るような地形で「踵(かかと)」を軸に回旋させる感覚。これが身につくと、どんなに荒れた地形でも足元でスキーを自在に操れるようになります。(後傾に注意する。切替直後に前後のウエイトシフトが必要)

* コブの中でストックゲートドリル:出口からスタートしてコブ裏の高い位置に停止しました。コブの起伏を撫でていく意識です。


☆「できない」を突破する特効薬ドリル

 もし滑りの中でスキーが動かなくなったら、今日練習したドリルに立ち返ってください。

* サウザンステップ: 足を小刻みに踏み変えることで、滑走バランスを保ちながら少しづつ向きを変えます。ポジションと回旋の強化です。

* リードチェンジ: 山足をあらかじめ引いてからターンを始めることで、早い段階から外足荷重を確立し、ローテーションや内倒を防ぎます。

* 山足ピボット: 停止から山足一本で立ち、谷足はテールを上げてトップのみを接雪させておいて腰の真下にブーツがある状態で、山足を伸ばしながら回旋荷重して行く。これができれば、回旋能力は飛躍的に向上します。

* クルクル回転:斜面でブーツを中心に回転しましょう。足首を支点にして前後左右のウエイトシフトを3Dに連続させて行きます。左右回転共に苦手な方向がないように練習してみましょう。パラレルスタンスをキープして行うことで、足裏感覚とエッジコントロールを洗練させる事が目的です。

 ☆出来ない原因の一つとして

次の谷足側の腰が浮いて内倒してしまうと板は回りません。「35億!」の腰を忘れないでください!


☆コブでの実践 

 最終的にはコブの中で「横スライド(出口狙い)→1ピボット」を繰り返しました。 大切なのは、「ストックを突く行為は、止まるためではなく、次の再始動の合図である」という意識です。ストックを突いた瞬間に、上半身はすでに次のターンに向けて落下を始めている。このリズムが、連続したスムーズなコブ滑りを生みます。ストックは「突く」から、「置く」意識に変化して来ると滑りが洗練されてきます。

 左右を連続で行うとターンに見えますが、一コブづつ丁寧に行いましょう。ストックを置く場所をより谷側(コブ裏)へ変化させていくと、重心の落下を促してピボットがやりやすくなりました。

☆土台を固める者が最後には勝つ

 ピボット操作の練習は、正直に言って「ネチネチ」とした地味なものです。すぐに劇的な変化を得られるとは限りません。しかし、「ピボット」をマスターした人は、「縦スライド」や「Cスライド」へ進んだ時に、圧倒的な安定感を発揮します。

逆に、中上級者であっても壁にぶつかった時は、必ずこのピボット操作(土台)に戻ります。一段戻って基礎を再確認することが、結果として一番の近道になるのです。

今日、皆さんが一生懸命にスキーを操作してクルッと回った姿、そしてピタッと決まった停止姿勢は、間違いなく上達の証です。

この「難しいことを楽しむ心」を大切に、これからも一緒に練習していきましょう。

鷲ヶ岳のコブは逃げません(笑)今日掴んだ「足元の感覚」を忘れずに、また次回のレッスンでお会いしましょう!

 本日の練習で、どのドリルが一番「スキーが回る!」という発見がありましたか?

そのポジティブな感覚が、あなたの技術を支える新しい足場になります。

ぜひ、ご意見やご感想をこちらへお寄せください!

 本日はありがとうございました。

そして、コブを支配する魔法の杖が欲しい方のご予約もお待ちしております♪

清水

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清水太志

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