
初級2コブの基本(2)縦スライド
担当:清水
本日は、コブ攻略の世界を劇的に広げる、そして大きな壁とも言える「縦スライド」をテーマにトレーニングを行いました。
DIRECTLINEでは、スキーの角度を斜面下(フォールライン)に対して45度以下でスライドする滑りを「縦スライド」と定義しています。
46度〜90度の横スライドが「いつでも止まれる強ブレーキ」なら、縦スライドは「加速を制御しながら進み続ける弱ブレーキ」だと思います。
これが身につくと、整地での谷まわりが洗練されるだけでなく、急斜面の深い溝のコブや緩斜面の縦溝コブや春雪の難しいコンディションも攻略できるようになります。
【縦スライドの核心】
縦スライドは非常に難易度が高いテーマですが、本日はそのための「4つの必須要素」を重点的に練習しました。
1. 強力なウエイトシフト(体重移動)
スキーを斜めにしたままスライドさせるには、板に対して横方向へ荷重しながら斜め前へ落下する力を働かせる必要があります。
ポイント:ハの字の姿勢から左右に体重を移す「ウエイトシフト」を練習しました。おヘソや足元が前に抜けないよう、前傾姿勢を保ちながら「谷足」へ荷重を移し続ける感覚が、縦スライドのエンジンとなります。
2. 前傾+ひねり(前傾外向姿勢)
スキーを縦に向けたまま落下に耐えるには、正確なポジションが求められます。
ポイント:斜滑降での進行方向への強い前傾と、足元のひねりを組み合わせた「前傾外向姿勢」を確認しました。
テールの位置をトップより高く保ち、スキーの向きを変えた後も「斜め前」にスライド跡が平行に残るよう意識しました。
トップへの荷重が多めになっていないとスライドが維持出来ませんでしたね。
3.パラレルスタンス
腰幅以下の狭めパラレルスタンスをキープしましょう。ハの字は卒業です。
ポイント:多少の前後差は必要ですが、スタンスが広いとコブの中で高低差の影響を受けてしまい、縦スライドして行くのが困難になります。
理想は密脚です。
切替もスライド中も両足同調操作が必要です。
4. 回旋量と面のコントロール
縦スライドを成功させる鍵は「回しすぎない」ことです。
ポイント:コブ裏の溝の角度を読み取り、それよりも「1度でも回旋量を少なく」コントロールする練習をしました。
自分の回旋マキシマム(最大量)を確認して、滑走しながらブーツ支点でクルクル回転しました。
回旋量と滑走面の「調整力」を養いました。(エッジングコントロール)
【コブ実践でのアドバイス】
コブの中では、恐怖心からどうしてもスキーを真横に向けたくなりますが、そこをグッと堪えるのが縦スライドの第一歩です。
※重心の落下を止めない:一コブ停止から連続させる時に「横に向ける暇がない」くらい重心を斜面下へ運び続けることで、スキーは自然と縦のライン(溝の向き)へスライドして行きます。(停止時間が極力少ないズルドン)
※目線の移動と外向:左右のコブのボトムへジグザグに縦スライドして行く意識を持ちましょう。目線を移動する時に「外向姿勢」と、ストックリングを進行方向へ出す「構え」を連動させましょう。(マイク&ゲッツ!)
※コブ出口から横移動を入れる:次のコブへ落下して行くラインの自由度が上がります。溝(ボトム)に入るのではなく、コブ裏orウォール方向への目標をとる事で、壁部分を縦スライドする時間を感じられます。(切替から谷回り部分)
【今後のステップアップに向けて】
縦スライドは一朝一夕で身につくものではありません。しかし、これを習得しなければ、いずれコブの上達は「頭打ち」になってしまいます。 本日の練習で「難しさ」を感じたかもしれませんが、その「悔しさ」こそが進化の兆しです!
この技術が安定すれば、次は、脱ズルドンの「Cスライド」や、等速(エレガント)で安定した「ウォールスライド」、ダイナミックな「ボトムスライド」へと繋がっていきます。
縦スライドをマスターすれば、一番不安定になりやすいコブ裏の急斜面でブレーキ(制動)をかけながら落下(谷回り)ができるので、どんなコブも怖くなくなります。
本日掴んだ「斜め前に進みながらズラす」という新しい感覚を大切に、何度も繰り返し練習していきましょう!
また鷲ヶ岳のコブ斜面で、皆様の滑りがより「縦」に、より「エレガント」に進化するのをお手伝いできる日を楽しみにしています♪ 本日はありがとうございました!
本日のレッスンで、縦スライドに関してウエイトシフトの感覚や前傾姿勢の維持など、特に意識しやすかった部分はどこでしょうか?
そのご感想を踏まえて、次回のご入校時には更にスムーズに縦スライドさせるためのドリルを準備してお待ちしております!
そして、コブでの弱ブレーキ(強力な武器)を身に付けたい方もご予約をお待ちしております。
清水
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