
鷲ヶ岳初級2
テーマ ピボット操作
担当 奥谷 満
今日はピボット操作のみの練習から始めました。狙いは、ピボット操作を確実に出来るようにして、滑りに生かしたかったからです。
皆さん手こずりましたが、原因は、外向30度2メートル先、又はそのまま谷側、フォールラインに身体(重心)を落とせ無いからです。
何時も言ってますが、スキーは重力を使った落下運動なんですよ。自重を如何に効率よく移動させて、使っていくか。ここがとても大切なんですね。この自重を上手く使えないので、スキーが思う様に動かないんですよ。答えは簡単です。どんどん自分から、谷方向、フォールラインに向けて落として行けるかなんです。
そこでもう1つ大切なのが、いつも足場がある事。足裏をいつも感じている事がとても重要なんですね。足場が無いと、何も出来ません。
停止の際に、谷脚太ももにおへそを近づけて重さを乗せて止めます。その際に、ウエイトシフトされて谷スキーに重心が移動しますので、少し自然にエッジが緩みます。スタート時にエッジ開放して横滑りを始めると、谷脚太ももにおへそを近づけると、よりエッジが緩みますから、止まらずに、急激なエッジ操作で止める事になるか、脚を出して止める事に成ります。コブでは致命傷ですので、スタートは必ず谷スキーにウエイトシフトさせてスタートしましょう。整地で出来なければ、コブではより恐怖心がより強まるので、エッジ開放からエッジが緩んでスタートしてしまいます。
エッジ開放からの横スライドは、失敗に繋がるので、ウェイトシフトからのスタートが重要になります。
コブ裏をスライドしてズルドンで滑ると、角付けの甘い状態に成りますので、止める為に角付けを急激に強くしたり、脚を出したくなります。失敗の元ですね。
ピボット操作単体を練習するのには、停止したところからピボット操作。山脚でのピボット操作。谷脚でのピボット操作。ストックゲートドリル。ツイスト運動。など色いろ紹介しました。ピボットの精度を上げる練習ですが、大切なのはスキー滑走中にどう生かすかですね。
停止からのピボット操作で大切なのは、素早く回す事よりも、まずはスキートップを落として、直滑降になるところです。身体を何処に運んでいくかですね。直滑降からスキーを回して、停止さる。この時の直滑降の時間をどんどん無くして行けば、必ずピボット操作でクルンと回して停止させれます。
滑走中のターンの切り返時のピボット操作もこの感覚で行えば、ローテーションや内倒の無い切り替えが出来てきます。コブでは、ズルドンでスライドしてボトムに着いた時ピボット操作で素早く回れれば、コブ裏の高い所で止まれるので、またずらす距離を作る事が出来ます。
ピボット操作単体では無く、滑りの中でどう生かすかと考える事が必須ですね。
本日も状況が悪い中ご参加下さり、有難うございました。
また一緒に練習して下さい。
奥谷 満
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